「私たちは、科学的な視点から患者さんのための画像診断の工夫、改善、開発をおこなっています!」
イメージングリサーチすなわち「画像の研究」をする部門がどうして大学病院のような研究機関ではなく、一般病院である高槻病院にあるのだろう?と疑問に思われるのではと思います。
皆様が病院でお受けになる CTやMRIといった画像診断の進歩は著しく、機器の性能向上には目を見張ります。幸い当院では高性能の画像診断機器を取りそろえており、普通に検査をおこなっても十分に綺麗で精密な検査ができます。
しかし私達はそれでは満足しません。機械の性能を最大限に活かして、私達ができる最高の画像を、最小限のご負担で提供したいと考えています。そのためには日々の工夫、改善が不可欠です。そしてこれは行き当たりばったりの思いつきではなく、理論的に考えて工夫・改善の効果を科学的に証明しながら進めなければなりません。
つまり私達の日々の工夫とは研究の視点そのものなのです。
そこで私どもイメージングリサーチセンターでは、私が大阪大学、オランダのナイメーヘン大学、そして神戸大学で臨床研究を重ねてきた経験を活かして、実際の検査を行う診療放射線技師の皆さんと協力して、より良い検査を皆様に提供できるよう、科学的視点から工夫と改善を進めて参ります。
日常の業務としては、画像診断医として CT や MRI の画像診断を行い、主治医の先生に結果を報告することで、皆様の日々の医療のお手伝いをさせていただいております。どうぞ、よろしくお願いいたします。
高橋 哲
医師名 | 職名 | 資格 |
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高橋 哲 | 主任部長 | 医学博士 日本医学放射線学会放射線診断専門医・研修指導者 |
一貫して、泌尿器、骨盤領域を中心に、CT や MRI を用いた画像診断法の研究や開発に関わってきており、特に前立腺がんの画像診断については「前立腺癌取扱い規約」「前立腺がん診療ガイドライン 2016」の作成に関わり、「画像診断ガイドライン」では泌尿器科部門の委員長をつとめています。
前立腺がんは男性で最も多い癌となってきましたが、単純に癌の有る無しでなく、治療すべき癌か、治療の必要の無い癌か、といったより精密な情報が、適切な治療を考える時に不可欠です。そのために画像診断、とくに MRIの果たす役割がとても大きな癌です。前立腺がんの画像診断の専門家として、当院の泌尿器科の患者さんのみならず、地域の病院・クリニックからの検査のご依頼も積極的に受けています。いつでもご相談ください。
1992年 | 大阪大学医学部医学科卒業 |
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2005年 | 医学博士(大阪大学) |
1998年 | 日本医学放射線学会専門医 |
1992年 | 大阪大学医学部附属病院放射線科 医員(研修医) |
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1993年 | 財団法人住友病院放射線科 医師(研修医) |
1995年 | 大阪大学医学部医学科放射線医学教室 研究生 |
1998年 | 大阪大学医学部医学科放射線医学教室 助手 |
2000年 | 健康保険組合連合会大阪中央病院放射線科 医師 |
2002年 | 大阪大学大学院医学系研究科診療画像情報学講座 寄附講座助手 |
2005年 | Universitair Medisch Centrum St Radboud, Afdering Radiologie,オランダ留学 Artz Onderzoker(Research Physician) |
2008年 | 財団法人住友病院放射線科 副部長 |
2009年 | 神戸大学医学部附属病院放射線科 講師 |
2012年 | 神戸大学医学部附属病院放射線部 部長・准教授 |
2014年 | 神戸大学医学部附属病院放射線部 特命教授 |
2017年 | 愛仁会高槻病院 イメージングリサーチセンター長 |
現在に至る |
(所属学会)
日本医学放射線学会 |
日本磁気共鳴医学会 |
Society of Abdominal Radiology |
The Radiological Society of North America(RSNA) |
The American Roentgen Ray Society(ARRS) |
International Society for Magnetic Resonance in Medicine (ISMRM) |
European Society of Radiology(ESR) |
日本腹部放射線学会 |
日本泌尿器腫瘍学会 |
European Society of Uroradiology(ESUR) |
(学会役員)
2012年~ | 日本医学放射線学会 代議員 |
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2013年~ | 日本腹部放射線学会 評議員 |
2014年~ | 日本医学放射線学会 教育委員 日本医学放射線学会 ガイドライン委員 日本医学放射線学会 編集委員 |
2014年~2017年 | 日本医学放射線学会 国際交流委員 |
2014年~2017年 | RSNA Regional committee Asia Oceania |
2015年~2017年 | Japan Society of Advanced Women Imaging(JSAWI)世話人 |
2015年~ | 日本磁気共鳴医学会 代議員 |
2015年~ | 日本医学放射線学会 関西地方会世話人 |
2016年~2018年 | 日本泌尿器腫瘍学会 推薦代議員 |
2016年 | RSNA Educational Awards Committee |
(研究会活動)
2010年 | CT Urography 研究会 世話人 |
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2010年 | 関西 GUR 研究会 代表世話人 (2016年4月まで) |
2010年 | 泌尿器腫瘍放射線(GUTR)研究会 運営委員 |
2011年 | Advanced CT・MR 研究会 事務局 |
2013年 | 日本泌尿器画像・治療技術研究会 事務局 |
2016年 | Society of Advanced Medical Imaging 幹事 |
2018年 | 最先端 CT 研究会 世話人 |
(その他)
2009年 | 前立腺癌取扱い規約 作成委員/td> |
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2012年 | 画像診断ガイドライン 2013 年版作成委員 事務局 |
2011年 | Asia Oceania Congress of Radiology 2014 プログラム委員長 |
2012年 | 日本医学会総会 2015 関西 展示幹事長 |
2013年 | 副腎腫瘍取扱い規約 作成委員 |
2015年 | 画像診断ガイドライン2016 年版作成委員 泌尿器領域委員長 |
2015年 | 前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版 作成班班員 |
2018年 | 陰茎癌診療ガイドライン 協力委員 |
(受賞)
2004年 | Certificate of Merit. “Virtual laparoscope for Preoperative assessment of Laparoscopic nephrectomy: Visualization of renal vessels, collecting systems and tumors”. RSNA 2004, Chicago |
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2007年 | Magna Cum Laude. “Ferumoxtran-10 enhanced MR imaging at 3T MRI with total imaging matrix: State of the art MRI for novel molecular imaging techniques with Nano-particles”. ECR 2007, Viena |
2007年 | 教育展示優秀賞 . 前立腺癌治療後 PSA 再燃例における USPIO-MRI の有用性. 日本医学放射線学会総会 2007 横浜 |
2007年 | Silver Medal. IVU のおきかえとしての CT urography の有用性.日本医学放射線学会総会 2007 横浜 |
2007年 | 最優秀賞 . 第 11 回 JAL 海外生活エッセイコンテスト |
2008年 | Bronze Medal. 放射線治療計画支援としての MR lymphographyと CT angiography との画像照合の試 み. 日本医学放射線学会総会 2008 横浜 |
2009年 | Gold Medal. Two-pass dual energy imaging to detect and characterize urinary stones with excretory-phase CT urography alone: A phantom study 日本医学放射線学会総会 2009 横浜 |
2012年 | Bronze Medal. “Volumetric 3D-T2-weighted MRI for the prostate cancer at 3T with interactive multiplanar reformat imaging” Asia Oceania congress of Radiology 2012, Sydney, Australia |
2013年 | 前ノ園賞. ロボット支援を中心とした泌尿器科内視鏡下手術に対する CT、MRI を用いた術前画像 シミュレーションの技術開発 |
2015年 | Certificate of Merit. Preoperative Assessment of "Zero Ischemia" Robotic-assisted Partial Nephrectomy Should be Performed with "Kidney Friendly' CT: What Radiologists and Technicians Need to Know about the Low-Energy Low-Contrast Dose Renal CT. RSNA 2015, Chicago, USA. |
2016年 | Certificate of Merit. Congenital Cystic Lesions of the Genital Tract and Urethra: Embryologic and Anatomic Considerations, Differential Diagnosis. RSNA 2016, Chicago, USA. |
2018年 | Certificate of Merit. What Radiologists Need to Focus on Renal Imaging for Preventing Pathological Upstaging of Clinical T1 to Pathological T3 Renal Cancer Managed by Partial Nephrectomy. RSNA 2018, Chicago, USA. |
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