
2026.02.10
精神科 / 脳神経内科
高槻病院では、アルツハイマー型認知症の新薬であるレカネマブ、ドナネマブの治療を行っております。レカネマブは2023年12月に、ドナネマブは2024年11月に国内での使用が認可され、高槻病院でも対象の方に治療を開始しています。
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も頻度の高い「もの忘れ」を引き起こす代表的な病気です。不溶性の蛋白質であるアミロイドβが凝集し脳内に沈着する過程で神経細胞がダメージを受け、このことが認知症の発症につながることがわ かっております。
レカネマブ(レケンビ®)、ドナネマブ(ケサンラ® )は、このアミロイドβに結合する抗体製剤として、脳からのアミロイドβ除去を促すことで、認知症の進行を遅らせる効果が示されております。
アミロイドβ抗体薬による治療を開始するには、以下の項目についてご確認お願します。
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① 軽度のアルツハイマー型認知症、または軽度認知障害(MCI)の方 「最近、もの忘れが増えた」 「以前よりぼーっとしていることが増えた」 などの比較的軽度のもの忘れでお困りの方が対象となり、一緒に過ごすことの多いパートナーさま、ご家族さまからの情報が重要になります。 簡易認知機能スケールであるMMSEは20点以上の方が対象となります。 評価は当院でも実施が可能です。 |
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② 頭部MRIを用いた評価を受けることができる方 アミロイドβ抗体薬による治療を希望される全ての方において頭部MRIでの評価が必要であり当院で実施しております。 頭部MRI検査で血管原性浮腫、5個以上の脳微小出血、脳表ヘモジデリン沈着症または1cmを超える脳出血が認められる方は治療の対象外となります。 |
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③ ご家族さま・介護者さまの付添が可能な方 受診時には原則として、ご家族さま・介護者さまのお付き添いが必要です。 アミロイドβ抗体薬による治療を行う前にはご家族さまにも説明しご理解いただいた上で治療を開始しております。 |
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④ 評価をふくめた定期通院が可能な方 脳へのアミロイドβの蓄積を証明する検査としては、アミロイドPETという検査と髄液検査があり、当院では侵襲の低いアミロイドPETを優先しております。 アミロイドPET検査については、検査が可能な専門の医療機関にて実施しており、該当する患者さんには当院からご案内させていただいております。 その後、治療開始が決定されれば、定期的な診察および治療薬の点滴を行います。 投与開始後に脳の腫れや出血などの副反応が生じる可能性があるため、投与開始から6ヶ月まで薬剤毎に異なるスケジュールでMRIでの評価が必要になります。 6ヶ月以降も半年毎の定期な頭部MRI検査を受けていただきます。 |
医療機関を通じて、高槻病院 精神科または、脳神経内科の診察予約をお取りください。
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初回診察からおよそ1~2か月の間で、以下の検査を実施 ● CDR・MMSEなどの認知機能検査 ● MRI検査 ● アミロイドPET検査(国立循環器病センターにて実施) |
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PET検査の結果より投与可否の最終判定し、投与対象となれば、初回点滴予約 投与対象外となれば、通常診察、または治療の道筋をつけ逆紹介 |
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<初回投与> 投与間隔:2週間ごと(レカネマブ)、4週間ごと(ドナネマブ) |
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<検査> 6ヶ月までを目安に |
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<検査> 初回投与から6ヶ月を目安に、認知機能検査を実施。 |
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レカネマブ、ドナネマブとも、通常のスケジュールでは1年6ヶ月間、薬剤投与・検査を繰り返していきます。 |
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<検査> ドナネマブは投与開始から1年後にアミロイドPETで |
3割負担の方の概算費用です。
薬剤投与:1回につき 約30,000円~50,000円
MRI検査:1回につき 約10,000円
アミロイドPET検査:約50,000円
高額となりますので、患者さまには限度額認定証の申請を推奨します。治療開始前に改めて説明させていただきます。
医療関係者の方地域医療部までお電話いただき「レカネマブ希望」とお伝えください。精神科、または脳神経内科でご予約をお取りします。 ※こちらの電話番号は、患者さまから直接お電話いただくことはできません。 |
アミロイドβ抗体薬の治療をご希望の患者さま高槻病院では、皆さまが普段通院されている”かかりつけの医師”と情報を共有しながら、患者さまの健康をともに支えています。 アミロイドβ抗体薬(レカネマブ、ドナネマブ)による認知症の治療をご検討の患者さまは、まずはかかりつけの医師にご相談ください。 |
