メニュー

English

キービジュアル

不整脈センターについて

センターのご紹介

センター長ご挨拶

私は20年間、神戸大学、姫路循環器病センター、豊橋ハートセンター、名古屋ハートセンターにおいて不整脈診療に従事してきました。20年間進歩し続ける不整脈治療を世界中に追いかけ、日本の不整脈治療の底上げに寄与してきました。この経験を生かして、最上、最善の不整脈治療を目指して、ここ高槻に不整脈センターを立ち上げました。不整脈治療はいまだに進化し、発展しています。治らない不整脈が治療可能になってきています。かかりつけ医と連携し、多くの方が気軽に相談できるセンターにしていきたいと思います。
一人でも多くの不整脈で困っている患者さまに何らかの解決策を見いだせるよう、患者さまと対話し、治療のために最善の技術を追求し、多くのスタッフとともに精進して行きます。

不整脈センター長 山城荒平

疾患啓発のメディア記事
治療実績

山城医師は神戸大学、兵庫県立姫路循環器病センター、豊橋ハートセンター、名古屋ハートセンターなどにおいて、現在までに5000例以上のカテーテルアブレーション治療実績を持っており、全国規模の学会で開催されるカテーテルアブレーションライブデモンストレーションに術者として招聘されています。特に近年注目を集めている、心房細動治療における心臓自律神経節アブレーションにおいては本邦の第一人者であります。
また、2015年7月より本邦初導入となる磁気カテーテルナビゲーションシステム(ステレオタキシス)によるカテーテルアブレーション治療を開始します。磁気カテーテルナビゲーションシステムを用いることで放射線被曝を軽減でき、より安全に複雑な不整脈を持った患者さまの治療が可能となります。

不整脈センターご紹介

当センターの不整脈診療は経験豊富な不整脈を専門に研修したスタッフにより、高度先端医療を提供しています。不整脈とは脈が速い、脈が遅い、脈が乱れるなどのさまざまな病態を含んでいます。患者さまとの対話、さまざまな検査から何が患者さまの生活の質(Quality of life)や予後(寿命)を妨げているかを診断し、適切な治療を導きます。

今日、多くの不整脈はカテーテルアブレーションで治療可能となってきており、当センターでは先進的な機器を用い、先進的な方法でカテーテルアブレーションを行っています。また、突然死を予防するための植え込み型徐細動器(ICD)治療も行っており、心筋梗塞後や拡張型心筋症や肥大型心筋症の方の突然死を予防しています。心不全に対しては心臓再同期治療(CRT)を行っています。

また、我々は医師やコメディカルに対する教育や治療の標準化の目的に、毎年5月の最終週の1週前の週末に大阪高槻心房細動カテーテルアブレーションライブデモンストレーション (CACAF : Catheter Ablation Course for AF) を行っております。木曜には市民講座も行っております。詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
Catheter Ablation Course for AF(CACAF)ライブデモンストレーション

  • 発作性心房細動に対する確実な肺静脈隔離と自律神経節アブレーション
  • 持続性心房細動に対するローターアブレーション(テーラーメイドアプローチ)
  • 器質的心疾患に伴う心室頻拍に対するアブレーションおよび植え込み型徐細動治療
  • ブルガダ症候群に対する心外膜カテーテルアブレーション
  • 心不全に対する両心室ペースメーカー植え込み
  • 他院のアブレーション不成功例に対するカテーテルアブレーション
不整脈センターの紹介動画

基本方針

  1. 1,おのおのの患者さまに適した不整脈の高度な専門的治療を行います。
  2. 2,患者さまによく説明し、納得の行く医療を提供します。
  3. 3,医療連携を重要視し、地域の不整脈診療の向上に貢献します。
  4. 4,スタッフは医療人としてやさしい心を持ち、常に最新のよりよい医療の習得に努めます。

当センターの医療機器

磁場カテーテルナビゲーションシステム:Niob ES(ステレオタキシス社製)

マグネティックナビゲーションシステム Niobe ES(EPOCHシステム)は高槻病院に、2015年7月に本邦で初めて導入されました。
このシステムは、患者様の横に置かれたマグネット(磁石)を遠隔操作で動かしながら、カテーテルをきめ細かく必要な部位に誘導することで、不整脈の治療のためのカテーテルアブレーションをより安全にかつ正確におこなうことを目的とした装置です。
患者様へのX線被ばくの低減や、カテーテルが柔軟性に富むことで合併症も低減することが報告されています。特に、拡大した心房や心室にともなう、心房細動、心房頻拍、心室頻拍、あるいは、先天性心疾患術後の遠隔期に発生する不整脈などの複雑な不整脈の治療成績の向上が期待されています。

CARTO-RMT system(ジョンソンアンドジョンソン社製)

2009年よりアブレーションを行うカテーテルの先端に小さな穴が開いており、ここからへパリン化生理食塩水を流して尖端を冷却することにより、安全で効果の高い高周波通電が可能となっております(イリゲーションカテーテル)。
また、2013年よりカテーテル先端圧をリアルタイムで測定できるカテーテルが利用できるようになっており、さらに安全かつ効果の高い高周波通電が得られるようになっております。2017年よりアブレーションインデックスを用いて、より適切なアブレーション範囲のコントロールが可能となっています。

カテーテル手術中に専用の心腔内超音波カテーテル(CARTO SOUND)を用いることにより、心腔内に挿入したカテーテルが実際に心臓内のどの部位にあるのか、どのように接しているのかが可視化できるようになっております。

リズミアマッピングシステム(ボストンサイエンティフィック社製)

大阪府で初めて導入いたしました。64極ミニバスケットカテーテルを用いて、詳細なマッピングが可能です。非常に複雑な心房頻拍や心室頻拍に有効です。

EnsiteNavX Sysytem(アボット社製)

新たな3D マッピング装置を2118.3から導入いたしました。3Dマッピングシステム上に診断・治療用電極カテーテルと心臓イメージを表示させることで、診断・治療の効率化とともに透視時間を減少させ放射線被爆量の軽減が可能となります。

TactiCath Quartz(アボット社製)

本カテーテルを使用することで接触圧(Contact Force)をリアルタイムに測定することが可能となり、安全に効率的な焼灼効果を得ることができます

対象疾患と治療法

心臓は心臓内にあるペースメーカー(洞結節)から電気信号が発生し、刺激伝導系と言われる心臓内の神経のようなものを伝わり、心臓全体に電気信号を送り、心臓全体の筋肉を収縮させ血液を全身に送り出しています。我々はその電気信号の流れを心電図により記録し、心臓が規則正しく動けているかを識別しています。不整脈とは突然脈拍が速くなったり(頻脈)、遅くなったり(徐脈)、脈拍がとんだり(欠脈)することです。症状は突然の動悸、めまい、胸部不快感などであり、時には失神をきたすこともあります。頻脈は異常な回路を電気が旋回する、あるいは異常部位から電気が発生することが原因となります。徐脈は正常な電気の流れが滞ることが原因となります。今日、心臓内にカテーテルを挿入し、心臓内から直接的に心筋の電気信号の流れを把握することで、多くの頻脈性不整脈はカテーテルで治療可能となってきており、当センターでは先進的な機器を用い、先進的な方法でカテーテル治療(経皮的心筋焼灼術:カテーテルアブレーション)を行っています。徐脈性不整脈はペースメーカーによる治療を行っています。

治療方針

①薬物治療
不整脈発作を抑制する薬を用いて不整脈発作を起こらないようする治療法と、不整脈が起こっても脈拍が低下させる薬を用いて不整脈による症状を和らげる治療法があります。また、心房細動・心房粗動は心臓内で血栓を形成し、脳梗塞の可能性がある不整脈であるため、脳梗塞リスクの高い方は抗凝固薬の内服が必要となります。薬物治療は不整脈を治すのではなく抑え込む治療であるため、不整脈の根治はできません。

②カテーテルアブレーション
カテーテルを足の付け根などから挿入し、心臓の内側から直接的に心臓の電気信号の流れを記録することで、不整脈の起源や回路を解明し、カテーテルから高周波を与え不整脈の起源や回路を焼灼することで不整脈の原因を取り除き、不整脈を根治する方法です。
不整脈の種類によって成功率(不整脈発作がなくなること)は異なりますが、心房細動で70-90%、その他の心房からの不整脈で95%程度です。不整脈のカテーテルアブレーションを行う際に、心臓の中で異常な興奮部位や興奮回路を同定し、治療の標的部位を把握することが重要です。当院では最新式の3次元マッピングシステム(CARTO 3 RMT version3)を用いて、不整脈中に心臓の電気興奮を3次元で再構築し、不整脈の原因部位を正確に同定し、より安全なカテーテルアブレーション施行が可能となっています。

2009年よりアブレーションを行うカテーテルの先端に小さな穴が開いており、ここからへパリン化生理食塩水を流し尖端を冷却しすることにより、安全で効果の高い高周波通電が可能となっています(イリゲーションカテーテル)。

また、2013年よりカテーテル先端圧をリアルタイムで測定できるカテーテルが利用できるようになっており、さらに安全かつ効果の高い高周波通電が得られるようになっています。

カテーテル手術中に専用の心腔内超音波カテーテル(CARTO SOUND)を用いることにより、心腔内に挿入したカテーテルが実際に心臓内のどの部位にあるのか、どのように接しているのかが可視化できるようになっています。

3次元マッピングシステム:CARTO3 RMT、CARTO SOUND system

不整脈のカテーテルアブレーションを行う際に、心臓の中で異常な興奮部位や興奮回路を同定し、治療の標的部位を把握することが重要です。当院では最新式の3次元マッピングシステム(CARTO 3 RMT version3)を用いて、不整脈中に心臓の電気興奮を3次元で再構築し、不整脈の原因部位を正確に同定し、より安全なカテーテルアブレーション施行が可能となっています。
2009年よりアブレーションを行うカテーテルの先端に小さな穴が開いており、ここからへパリン化生理食塩水を流し尖端を冷却することにより、安全で効果の高い高周波通電が可能となっています(イリゲーションカテーテル)。

また、2013年よりカテーテル先端圧をリアルタイムで測定できるカテーテルが利用できるようになっており、さらに安全かつ効果の高い高周波通電が得られるようになっています。
カテーテル手術中に専用の心腔内超音波カテーテル(CARTO SOUND)を用いることにより、心腔内に挿入したカテーテルが実際に心臓内のどの部位にあるのか、どのように接しているのかが可視化できるようになっています。

磁場カテーテルナビゲーションシステム:ステレオタキシス

マグネティックナビゲーションシステム Niobe ES(EPOCHシステム)は高槻病院に、本邦で初めて導入されました。
このEPOCHシステムは、患者さまの横に置かれたマグネット(磁石)を遠隔操作で動かしながら、カテーテルをきめ細かく必要な部位に誘導することで、不整脈の治療のためのカテーテルアブレーションをより安全にかつ正確におこなうことを目的とした装置です。
患者さまへのX線被ばくの低減や、カテーテルが柔軟性に富むことで合併症も低減することが報告されています。特に、拡大した心房や心室にともなう、心房細動、心房頻拍、心室頻拍、あるいは、先天性心疾患術後の遠隔期に発生する不整脈などの複雑な不整脈の治療成績の向上が期待されています。

発作性上室頻拍

心房から心室への電気信号を伝える房室結節の他に余分な伝導路(ケント束)が存在する、あるいは房室結節へと繋がる伝導路が2本存在しているために、それらの2本の伝導路を介して心臓の電気興奮が旋回するため、心臓が休みなく興奮する不整脈。多くの場合、脈拍が突然に150以上に上昇し動悸や胸痛の原因となる。治療法としては薬物により発作の抑制を試みる薬物治療と、カテーテルアブレーションにて余分な伝導路(ケント束や遅伝導路)を焼灼することで根治を目指す治療法があります。

心房頻拍

心房内に異常な興奮を示す部位が存在し、この興奮が洞結節からの興奮を上回り頻脈となります。多くは右心房起源ですが、左心房起源のものも認められます。治療法としては薬物により発作の抑制を試みる薬物治療と、カテーテルアブレーションにて異常興奮部位を焼灼することで根治を目指す治療法があります。

心房粗動

右心房が1分間に250回程度興奮する頻拍で、心房細動との合併も多く、心房細動から心房粗動にいたると動悸が増悪することがあります。この頻拍は通常、右心房内を反時計回りに興奮旋回しています。治療方法としては薬物治療抵抗性であることが多いため、カテーテルアブレーション治療が薦められ、右心室から下大静脈にかけて焼灼することで興奮回路を離断します。

心房細動

心房は洞結節からの電気信号を受けて1分間に50-80回/分興奮していますが、心房細動は心房が1分間に300~600回/分の不規則な電気信号が発生し、心房が痙攣している不整脈です。脈拍が120-180程度まで上昇し脈拍が不整となるため、動悸・息切れ・胸痛・全身倦怠感・めまいの症状を伴います。

薬物治療

①抗凝固療法
心房細動・心房粗動は心臓内で血栓を形成し、脳梗塞の可能性がある不整脈であるため、脳梗塞リスクの高い方は抗凝固薬の内服が必要となります。従来はワーファリンのみでありましたが、最近は食事制限が不要で頭蓋内出血のリスクの低い新規抗凝固薬による抗凝固療法も患者さまの状態に合わせて可能です。

②リズムコントロール治療
抗不整脈薬にて心房細動が起こらないようにする治療ですが、抗不整脈のみでは完全に発作を抑制することは困難であることが多いです。

③レートコントロール治療
頻脈による動悸等の症状に対して、脈拍数を抑える薬剤を投与することで心房細動が起こっていても症状を軽減する治療法です。

カテーテルアブレーション治療

心房細動は主に肺静脈からの期外収縮から発生するため、肺静脈周囲を焼灼することがカテーテルでの標準的な治療法(肺静脈隔離術)となります。しかし、肺静脈隔離のみでは奏功しないこともあり、当院では治療成績を向上させるため、心臓自律神経節焼灼術も行っています。

心房細動

肺静脈周囲を円周上に焼灼することで肺静脈と左心房を電気的に離断することにより、肺静脈の期外収縮から発生していた心房細動を起こらないようにする治療法です。

心臓自律神経節焼灼術(GPアブレーション)

心房細動の発生と維持に心房周囲に存在する自律神経節が関係している事が近年数多く報告されています。これらを選択的にアブレーションする事により心房細動の発生を抑える治療法です。

長期間持続する心房細動などでは、症例に応じて上記の肺静脈隔離術+心臓自律神経節に対する焼灼に加え、心房内への線状焼灼、心房内の異常電位への焼灼などを行うことで、以前は根治できない症例も根治可能となってきています。

心室性期外収縮

基礎心疾患がなく心室内に異常な興奮を示す部位が存在し、その異常興奮により脈不整となり、動悸を引き起こすことがあります。経過観察でも問題ないことが多いですが、自覚症状を伴うものや1日の総数が多いもの、持続して心室頻拍となるものは治療対象となります。治療法としては薬物により発作の抑制を試みる薬物治療と、カテーテルアブレーションにて異常興奮部位を焼灼することで根治を目指す治療法があります。右室起源のものが多いですが、左室起源のものも存在し、左室起源の一部は心外膜側に存在しており、カテーテル治療抵抗性であることがあります。

心室頻拍

心室は血液を送り出すという心臓のポンプとしての重要な働きをしています。基礎心疾患がないものと基礎心疾患として心筋梗塞や心筋症を伴うものがあります。基礎心疾患を伴わない場合は上記の期外収縮と同様の病態ですが、基礎心疾患を伴う場合は心筋が障害された部位に異常な興奮回路が形成され、頻拍が起こります。基礎心疾患を伴う場合は頻拍時には血圧低下を伴うことが多く、失神や心臓突然死の原因となります。治療法としては薬物により発作の抑制を試みる薬物治療と、カテーテルアブレーションにて異常な興奮回路を焼灼することで根治を目指す治療法があります。また、基礎心疾患を伴う場合は基礎心疾患の進行を含めて再発の可能性があり、植込み型除細動器(ICD)による治療も併用します。

心室細動

心臓突然死の最も多い原因であり、心停止の状態となる致死的不整脈、基礎心疾患による心室頻拍から移行するものや基礎心疾患を伴わないものがあります。電解質異常等の明らかな誘因を認めない場合は再発の可能性があり、植込み型除細動器(ICD)による治療が必要です。

特殊なカテーテルアブレーション手術

経皮的心外膜カテーテルアブレーション治療

【心内膜側からの焼灼が無効な症例の模式図】
不整脈の原因となっている異常興奮回路が心臓の外側(心外膜側)にある場合、カテーテルは心臓の内側(心内膜側)にあるため、心内膜側からの焼灼では心外膜側にある異常興奮回路まで届かないことがあります。心室は心筋が厚いため、心内膜側からでは十分に焼灼できないことがあり、心外膜側からのカテーテルアブレーション治療が有効なことがあります。

経皮的心外膜アプローチによる心室頻拍のカテーテルアブレーション治療

心窩部(みぞおちのこと)から心臓に向けてゆっくりと穿刺し、心嚢内にカテーテルを挿入することにより、心臓の外側(心外膜側)からのカテーテルアブレーションを施行する方法です。
従来の心臓の内側(心内膜側)からのアブレーションでは不整脈の異常興奮回路が心臓の外側(心外膜側)に存在しており、心室筋が厚いため焼灼できなかった症例に対し、心外膜側から焼灼することで頻拍の原因を治療できます。当院でもこの方法を積極的に行っており、従来の方法で治療不成功であった症例に対しても、良好な成績をあげています。

心外膜アプローチ法の透視画像・心外膜アプローチ法の3Dマッピング画像

植込み型心臓デバイス~ペースメーカー、植え込み型除細動器(ICD)、心臓再同期療法(CRT) ~

ペースメーカー

心室は血液を送り出すという心臓のポンプとしての重要な働きをしています。基礎心疾患がないものと基礎心疾患として心筋梗塞や心筋症を伴うものがあります。基礎心疾患を伴わない場合は上記の期外収縮と同様の病態ですが、基礎心疾患を伴う場合は心筋が障害された部位に異常な興奮回路が形成され、頻拍が起こります。基礎心疾患を伴う場合は頻拍時には血圧低下を伴うことが多く、失神や心臓突然死の原因となります。治療法としては薬物により発作の抑制を試みる薬物治療と、カテーテルアブレーションにて異常な興奮回路を焼灼することで根治を目指す治療法があります。また、基礎心疾患を伴う場合は基礎心疾患の進行を含めて再発の可能性があり、植込み型除細動器(ICD)による治療も併用します。

植込み型除細動器(ICD)

失神や突然死の原因となりうる致死的不整脈(心室頻拍、心室細動)の発作に対する治療法の一つです。植込み型除細動器は24時間体制でいつも心臓の不整脈の発生を監視しており、不整脈が起こった時に致死的不整脈を識別し、治療が必要と判断された場合に速やかに抗頻脈ペーシング治療や電気ショック治療を行います。当院では植込み型除細動器の手術を行うには一定の施設基準を満たしており、前述のカテーテルアブレーション治療を組み合わせて、必要な患者さまには積極的に治療を行っています。

心臓再同期療法(CRT)

心臓の血管の病気(心筋梗塞)や心臓の筋肉の病気(心筋症)等により心臓の機能が低下すると、労作時の息切れ・全身倦怠感・下肢の浮腫み等の症状が出現する心不全となります。そして、心臓の機能の低下が進行すると徐々に心拡大をきたし、心臓の動きにバラつきが生じてくることがあります(心室非同期)。心機能低下した心不全の治療は主に薬によって行いますが、かなり進行した場合は治療に難渋することがあります。
心機能が低下しバラバラに動くようになった心臓をペースメーカーからの刺激により心臓の動くタイミングを揃えてあげる治療を心臓再同期療法(CRT)といいます。一定の基準を満たしており、薬物治療のみでは治療に難渋していた心不全に心臓再同期療法を行うと、70%程度の確率で心機能の改善と心不全症状の軽減が期待できます。心臓再同期療法を行うには、通常のペースメーカーのリードを留置する右心室に加え、左心室側にもう1本のリードを冠静脈内に挿入する必要があります。当院は心臓再同期療法の手術を行う一定の施設基準を満たしており、心臓再同期療法の適応のある患者さまには積極的に治療を行っています。

入院治療の流れ

不整脈センターでは、患者様に安心して治療を受けて頂くために、不整脈担当の看護師が外来・入院・退院までを担当しています。
外来での説明

アブレーションを受けられる患者様に医師の外来説明終了後、病棟の不整脈担当看護師が入院から退院までの説明を行っています。
アブレーション中の様子がイメージできるようにパンフレットを見ていただき、入院から退院までの流れを書いた用紙を用いて説明しています。
実際に入院するまでに自宅でゆっくりと見ていただけるようにパンフレットをお渡ししています。

※現在は新型コロナウイルス感染予防のためパンフレットのお渡しも含め行っておりません。
入院当日に説明させていただきます。

入院当日

入院後は病棟で、手術に向けての検査や手術前後の流れを再度説明しています。

不整脈センター

マグネッティックナビゲーションシステムを導入しているため、不整脈センター内は、磁場を発生しているお部屋になっています。

入室確認

病棟の不整脈担当看護師がアブレーション介助に入って看護しています。
患者様の安全な治療をお手伝いできるように確認しています。

アブレーション中

アブレーション治療中は多職種と協働し、患者さんの状態をきめ細やかに観察しています。

モニターチェック

入院中の患者様の異常の早期発見対処ができるように、ナースステーションの心電図モニターを見ています。

安心して治療が受けられるように医師・看護師・臨床工学技士・放射線技師・薬剤師など、それぞれで専門的な知識を活かし、チームで一丸となって皆さんの治療を支援していきます。