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コロナ禍における認知症の患者さまへの接し方

2021年11月15日
認知症看護認定看護師 田中さおり


現在、新型コロナウイルスの対策のため、当院ではお熱のある患者さまは個室でお過ごしいただいています。面会制限の必要な昨今、家族に会えず、知らない場所で不安が増し、認知症の方にとっては混乱しやすい状況となるでしょう。家族が面会に来ないので、自分がここにいることを家族は知らないのではないか、家族に見捨てられたのでは、と思ってしまう方もおられます。

このような『不安』や『孤独感』は、さらなる認知機能の低下を招くこととなりえます。

われわれ看護師は、患者さまの生命を守ることはもちろん、認知症のある方や高齢者には『安心して過ごせる環境を提供する』ことも重要だと考えています。
緊急度が高く急を要する場合では、認知症の患者さまにとっては状況理解が難しく、治療への協力が得られない場合もあります。そんな時こそ、患者さまの視界に入る看護師が、優しくゆっくりと理解しやすいようにお声をかけ、穏やかな表情で接するようにしています。

少し状況が落ち着けば、家族写真やご本人さまが普段使い慣れ親しんだものなどをご家族さまから持参してもうこともあります。 今はなかなか思うように面会ができない状況ですので、電話等で家族の声を聞いてもらったり、ビデオ通話で家族の顔が見られるようにすることで、患者さまに『安心して過ごせる環境を提供する』ことを心がけています。

具体的に以下のようなことに取り組んでいます。

面会制限下での認知症のある方への接し方

【安心して過ごせる環境の提供】

  • 個室での隔離の際は、なるべく窓のある部屋でカーテンを開けるようにしています。
  • 穏やかな表情で話しかけ、優しくゆっくりと理解しやすいように説明しています。
  • ケアの際は同意を確認してから行っています。
  • 家族との電話や可能であればビデオ通話など利用しています。

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