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診療科・部門案内

小児外科


小児脳神経外科開設のご案内

小児脳神経外科を開設しました。

このたび愛仁会高槻病院に小児脳神経外科を開設しましたので、ご挨拶申し上げます。
私は昭和53年京都府立医科大学を卒業し、これまで国立病院機構大阪医療センターに主に勤務し、約30年間小児脳神経外科をやってきました。
小児脳神経外科は文字通り、『脳神経外科の中でこどもの病気を扱う診療科』ですが、日本ではまだ小児外科ほどポピュラーになっていません。脳神経外科医のなかで、小児を専門にする先生がいる大学や病院は多いですが、小児脳神経外科を標榜しているのは、全国のこども病院を除くとごく少数です。しかし高槻病院は30年以上前から小児脳神経外科を専門にする先生がおられました。その場所で、改めて小児脳神経外科を開設できる運びになったことを光栄に思います。
メンバーは、私を入れて常勤3名で始めます。平成8年新潟大学卒業の原田敦子、平成10年京都府立医科大学卒業の山中巧です。
小児脳神経外科

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小児脳神経外科で扱う病気

小児脳神経外科で扱う疾患は、先天性疾患、小児脳腫瘍、小児脳血管障害、小児頭部外傷、機能外科まで多岐にわたります。小児科の先生が日常診療の中で、遭遇するキーワードは、『頭を打ちました。』『頭が大きい。』『頭の形がおかしい。』『目つきが変。』『お尻のくぼみ』などです。勿論ある程度大きいこどもであれば、『頭が痛い』が多くなります。先天性疾患の多くは、最近は胎児超音波検査で見つかることが増えています。胎児超音波検査で頭や脊髄にきになるところがあれば、胎児MRI検査で精査および診断をして、妊婦さんやご家族に説明することも積極的にお受けしています。 対象年齢は、15歳までですが、先天性疾患の場合は、キャリーオーバーして大人になっている方も我々のところで診ています。

なんでも気楽に相談して下さい。

高槻病院小児脳神経外科は一歩を踏み出したばかりなので、何でも気楽のご相談ください。外来当番は表のとおりです。(急ぐ場合はオンコールをとっていますので、救急対応も可能です。)今後とも地域の先生方のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

小児脳神経外科で扱う疾患


  • 先天性疾患(水頭症、脊髄髄膜瘤、脳瘤、くも膜嚢胞 頭蓋縫合早期癒合症等)
  • 脳腫瘍
  • 脳血管障害(脳動静脈奇形、もやもや病、出血性素因による頭蓋内出血)
  • 頭部外傷、分娩外傷
  • 機能外科(てんかんなど)

赤ちゃんの頭の形外来を開始しました

頭蓋形状誘導ヘルメット
 赤ちゃんの頭の変形(後頭部の絶壁や左右非対称)は「自然に治る」とされ、日本ではあまり気にされてきませんでした。しかし、米国では頭部の変形に対する意識が高まっており、日本でもその影響で、頭蓋変形を気にされる親御様が増えています。米国では歯の矯正と同様に、自費治療で、2000年過ぎからヘルメットによる頭蓋形状誘導が普及し、50種類以上のヘルメットが食品医薬品局(FDA) に認可されています。日本でも米国同様、保険診療ではありませんが、東京の国立成育医療研究センターで、2012年にヘルメット治療が開始されました。 現在まで、200例以上の赤ちゃんにヘルメット治療が行われ、その有効性と安全性が示されました。私たちも当院での倫理委員会での承認を受け、成育医療研究センターと同じミシガン大学式頭蓋形状誘導ヘルメット による治療を2015年5月より始めました(図1)。成育医療研究センターでの治療例を図2に示します。
 このような頭蓋変形は、ほとんどが胎内もしくは出生後の向き癖による頭位性斜頭で、病的なものではありません。しかし、中には頭蓋縫合早期癒合症という本来乳児期には開存している頭蓋骨の縫合が癒合してしまう病気や 小頭症という脳の発達が遅れる病気の事がありますので、初回診療の際に、小児脳神経外科医による診察が必要です。頭蓋縫合早期癒合症の場合は、発達の遅れや他の症状を合併することがあり、手術による治療が必要になります。
 赤ちゃんの頭が気になる場合は、小児脳神経外科外来を受診してください。医師の紹介状がなくても構いません。ヘルメット装着までの流れは図3の様になります。
ヘルメット治療画像
 小児脳神経外科医が、上記のような病気を除外し、ヘルメット治療の適応がどうかを判断します。頭位性斜頭には図4のように重症度分類がありますが、ヘルメット治療の対象者は、月齢3ヵ月以上12ヵ月未満の重症度がgrade2から6の頭位性斜頭の赤ちゃんです。ただ、7ヵ月以降のヘルメット治療は、効果が出にくいため、早めの受診をお勧めします。ヘルメット治療を希望されない場合や、grade1の赤ちゃん、3ヵ月未満の頚定していない赤ちゃんには、頭部の変形が 軽減するように、積極的体位変換(お母さんと赤ちゃんでするリハビリ)を指導させていただきます。
 赤ちゃんの頭の形が気になる時は、お気軽に小児脳神経外科外来にお問い合わせください。
小児脳神経外科部長 原田敦子

ヘルメット装着までの流れ
保険診療
保険診療

小児神経外科外来で病的な頭蓋変形を除外する。必要な場合は、頭部レントゲンやCTを行う。

頭部を計測。重症度を判定し、ヘルメット治療の適応を決める。

自由診療

保護者の方がヘルメット治療を希望され、自費診療に同意される
(費用:34万円/H27.6現在)

ヘルメットの型取り(LEDスキャナー)

本人の現在の頭の形と、最終的な頭の形を想定したオーダーメイドのヘルメットを作成

自由診療

担当医師がコンピューター上で作成

ヘルメット注文
約2週間で米国からヘルメットが届く。

自宅でヘルメット装着
最初は数時間から始めて、最終的には入浴以外の1日23時間、約6ヵ月間装着

2~3週間ごとの診察、ヘルメットの微調整:当院小児脳神経外科医師、義肢装具士


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頭位性斜頭の重症度分類
頭位性斜頭の重症度分類

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