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診療科・部門案内

麻酔科

麻酔をお受けになる患者様は体重1000g未満の超未熟児から90歳台のお年寄りまで広範囲に及び、手術の種類も当院規模の病院としてはバラエティーに富んでおります。

診療体制

担当医師

中島 正順
(主任部長)

資格
日本麻酔科学会専門医・指導医
日本蘇生学会指導医
厚生労働省認定麻酔科標榜医
日本救急医学会ICLSインストラクター
日本救急医学会ICLSコースディレクター
AHA BLSインストラクター
AHA ACLSインストラクター
インフェクションコントロールドクター

土居 ゆみ
(部長)

資格
日本麻酔科学会専門医・指導医
日本小児麻酔学会認定医
厚生労働省認定麻酔科標榜医
AHA PALSインストラクター
医学博士






内藤 嘉之
(愛仁会理事長・麻酔科部長)

資格
日本麻酔科学会専門医・指導医
日本集中治療医学会専門医
日本心臓血管麻酔学会専門医・評議員
厚生労働省認定麻酔科標榜医
神戸大学客員教授
順天堂大学客員教授
麻酔を核とした総合誌『LiSA』編集協力委員
医学博士
大阪薬科大学 招へい教授

  
三宅 隆一郎 医長 日本麻酔科学会専門医
日本心臓血管麻酔学会心臓血管麻酔専門医
厚生労働省認定麻酔科標榜医
JB-POT
PTEeXAM
西田 隆也 医長 日本麻酔科学会認定医
厚生労働省認定麻酔科標榜医
JB-POT
PTEeXAM
宇仁田 亮 医長
松尾 佳代子 医長 日本麻酔科学会専門医
厚生労働省認定麻酔科標榜医
JB-POT
正本 真子 医員 日本麻酔科学会認定医
日本小児麻酔学会認定医
厚生労働省認定麻酔科標榜医
濱崎 豊 後期
研修医
 

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医療記事(※役職名等は記載当時のものとなります)

アイオワ大学病院 臨床麻酔 留学記(2014 Observationship at the University of Iowa from Aijinkai Healthcare Corporation)

高槻病院麻酔科医長 三宅 隆一郎

 2014年6月からShort-time Scholar(consultation and observation related to anesthesiology)の J-1 U.S.VISAを取得して,アイオワ大学病院University of Iowa  Health Care (UIHC)へ留学しました。貴重な経験をしてきたのでここに報告します。

UIHCは800床の病院で手術室32室と日帰り手術室10室と産科用手術室2室があり,年間手術数は12000件ほどで手術件数は毎年増加しているようです。麻酔科医は40名,麻酔科residentは約50名在籍しています。residentは内科・外科ローテートを1年間した後に2年間の麻酔研修を開始しますが,早朝カンファレンスが朝6時半から始まるなどUIHCでは教育が充実していました。7月に新年度が始まるので,ちょうどresidentが新旧入れ替わる時期でした。 即戦力として研修したresident達は十分な臨床経験を積み研修終了後には,より良い条件の新天地に移動するようでした。
 留学中は心臓血管麻酔:小児の先天性心疾患治療・成人開心術・大血管手術,心移植・肺移植の麻酔や,ハイブリッド手術室で重症大動脈弁狭窄(AS)に対するtranscatheter aortic valve replacement/ implantation(TAVR/TAVI)を見学しました。 TAVRでは循環器内科医を中心に心臓外科医と麻酔科医が協力して,心臓チームで治療をしていました。UIHCでは心臓麻酔指導医が8人いて,そのうち日本人医師が2人います。residentは循環管理,経食道心エコー(TEE)評価などを指導医とともに実施していました。


【クリックで拡大】
residentにはTEEローテート期間があり,TEE診断を短期集中で徹底的に学んでいます。日本と同様に心臓手術ではTEEが重要な役割を果たしています。筆者はadvanced PTEeXAM(術中経食道エコーに関する米国エコー学会認定の資格)を取得していたので residentに術中TEE指導を行いましたが彼らは非常に積極的でTEEローテートは人気のコースでした。また留学中にはBASIC TEE REIVEW COURSEという米国医師の生涯教育を支援する講習会でも指導する機会を与えていただきました。

 Ambulatory Surgery Centerでは毎日20〜30件の日帰り手術を行っていました。患者様の満足度を上げるべく,術後の悪心嘔吐が少なくなるようオピオイド使用を避けて,エコーガイド下末梢神経ブロックによる局所麻酔主体で質の高い鎮痛管理を行っていました。産科麻酔部門では無痛分娩を積極的に行なっていて,緊急の帝王切開が必要になった時にはresidentが産科麻酔スタッフと共に活躍していました。Post Anesthesia Care Unitでは術後の安定を確認するまで滞在し,病棟での術後トラブルを未然に防ぐようなシステムになっていました。University of Iowaや他大学の医学生が授業の学生実習のみならず夏休みも利用して実習に来ていました。彼らは臨床研究の助手などをして将来の就職に有利な経歴を積み上げていました。より良い条件で働くための競争はすでに学生の時から始まっていて,米国の激しい競争社会を垣間見ることができました。
 留学中に植田先生と循環器内科医Dr. Sigurdsonnから指導を受け「TAVR術中の心機能の変化」に関する臨床研究に取り組みました。UIHCではリスクが高い重症ASに対しTAVRを2012年から行っています。手術前後と術中の心機能の変化を診療録から拾い上げ,術前・術中・術後を比較して統計処理を行いました。研究結果は日本麻酔科学会総会とSociety of Cardiovasuculr Anesthesiologiststで発表予定です。
 米国では病院内でたくさんの職種が働いていますが,UIHCでは麻酔認定看護師(CRNA)や外科看護師physician assistant(PA)が在籍していました。CRNAやPAは看護師のエリート資格で収入も良いので非常に競争率が高いようです。彼らは日本では医師が術中するような手技を行っており,まるで日本の研修医のような働きぶりでした。日本では医師の指示のもと認定看護師が特定行為としてドレーン管理や気管チューブの挿入,チューブの位置調整,抜管などを認めていく動きがあります。今後CRNA・PAのような制度を導入するのなら,どう教育するのか,医師・歯科医師の監督・指示なしでも可能とするのか,責任の範囲や経済面の担保など,患者安全のためにも議論すべき問題がありそうです。今後,日本でも医師不足の解消のために,認定看護師による特定行為の拡大が導入される予定ですが,それに伴い麻酔管理が変化していく可能性がありそうです。
 今回の留学では,米国の臨床に直接触れることができました。海外で活躍する日本人医師が質の高い医療をresident達に教育しているのを見て,医療を継続するために次世代の教育はどの国でも欠かせない大切なことと思いました。
 最後になりましたが,このような素晴らしい期会を与えて頂いた高槻病院 家永院長・麻酔科 中島部長・不在の間をカバーしていただいた他スタッフのみなさま,留学手続きの際にお力を貸していただいた愛仁会本部 筒泉理事長や本部スタッフのみなさま,大変ありがとうございました。

 さてこれを読んでくださった人には麻酔科志望の先生がいるかもしれません。私は医局に属さずに市中病院で研鑽してきましたが,幸いにも充実した麻酔科医生活を送っています。専門医制度が再編され,麻酔科学会は他学会に先駆けて新たな麻酔専門医研修制度を開始します。当院でも麻酔科後期研修医を募集しています。当院には小児外科と小児脳外科の手術があり小児麻酔およびPICU専属の土居先生からは小児麻酔の極意を学べます。高槻病院麻酔科にはECFMG資格を持つ河合先生が在籍しているのでUSMLEに関する情報提供ができます。麻酔だけでなく,海外留学に興味があるような専攻医も大歓迎です。UIHCにはすでに3人留学しました。2014年10月新築された手術室はいつでも見学可能です。大学病院に劣らない教育で臨床能力を身につけられるようサポートしますので,興味がある方は麻酔科医長 三宅までご連絡ください。

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PTEeXAM合格体験記

高槻病院麻酔科部長(現明石医療センター)河合 建

 病院からのサポート、同僚達の協力を得てPTEeXAMを受験し、合格する事ができましたので合格体験記を記しておきたいと思います。

 2013年4月から愛仁会に入職した私は、麻酔科の同僚達にならいPTEeXAMを受験することにしました。愛仁会に入職するまで私は手術室でのエコーの使用経験がなく、経食道エコーはおろかエコーガイド下神経ブロックも、エコーガイド下中心静脈穿刺の経験さえなかったので、このようにエコーを利用した様々な麻酔中の手技が行えるということは私が愛仁会への入職を希望した理由のひとつでした。私は今回の受験前には十分に勉強もして、実際の臨床現場での心エコーの経験もある程度積んでおこうと決めておりました。が、受験申込をしてから試験日までおよそ半年、ずーっと集中してエコーの勉強をすることはできず、試験日が近づかないと勉強が盛り上がらないようなところはありました。
また、毎日色々な症例を担当しているので、神経ブロックのことなど色々と他にも勉強しなければいけないこともありました。
使ったテキストは、”Conquer the PTEeXAM”, “Perioperative Transesophageal Echocardiography Self-Assessment Review(LWW社)”, “Transesophageal Echocardiography(McGrawHill社)”のCD-ROM, “Comprehensive Textbook of Perioperative Transesophageal Echocardiography(LWW)のCD-ROMでした。同じテキストを何度もやり直すことにも意味があり、今まで解いたことのないテキストを解くことにも意味があると感じました。出題傾向としては、最新に近い知識を問う問題、難易度の高い問題が多いようでした。「医学英語を何時間も続けて読むこと」には私はかなりの自信がありました。私はすでにUSMLE(アメリカ医師国家試験)Step3まで合格しています。ところが試験が始まってみると、私はすぐに英語の読み疲れを起こし、取得可能な休憩時間を限界いっぱいまで使っても、まるで頭の中が固まってしまったような感覚が抜けないのでした。同じ会場で受験した同僚の野住医師は休憩時間を全く使わず最後まで解き続け、「JB-POTより素直でしたよね」などと言うのでした。英語の読み疲れについてはやはり、集中力のスタミナのようなものが大事なのでしょう。 勤務地から近い大阪の会場で受験でき、コンディションは上々でした。また、PTEeXAM合格に気をよくした私は、その年のJB-POTにも合格できたのでした。
私の受験をサポートしてくれた病院、同僚達に感謝の意を示します。


PTEeXAM合格体験記

高槻病院麻酔科(現明石医療センター) 野住 雄策

 2014年7月7日に行われた、NBE(National Board of Echocardiografhy)が主催する経食道心エコー認定試験(Advanced PTEeXAM)に合格することができたので受験記をお伝えしたいと思います。勉強法や試験については先輩方が書かれていますので、ご参照下さい。

 私が経食道心エコーの存在を知ったのは初期研修医1年目(高槻病院)で麻酔科をローテイトした時でした。当時すでに先輩方がJB-POT(日本の経食道心エコー認定試験)・Advanced PTEeXAMに合格しており、開心術で経食道心エコーを利用して心機能や弁機能評価を行い、病態に応じて麻酔を調整し、手術後の評価を行ってDecision makingしているところに魅力を感じました。実際に経食道心エコーの勉強をし始めたのは後期研修医になってからでしたが、最初はどの画面が何を表すのかも分かりませんでした。参考書や問題集を解いて頑張って勉強しましたが、それだけでは勉強ははかどらず、すでにいろいろな経験やノウハウをお持ちの先輩方に教えていただくのが一番の勉強になったと思います。症例毎に参考書や問題集で勉強しては、分からないとこは質問したり調べ直したりして勉強を積み重ねていきました。その甲斐あって、後期研修医1年目でJB-POTに合格、2年目でAdvanced PTEeXAMに合格することができました。

 愛仁会麻酔科(高槻病院、千船病院、明石医療センター)では、積極的にサポートしてくれる環境があり、2014年時点で私を含めてJB-POT合格者12名、Advanced PTEeXAM合格者6名とかなり多いと思います。明石医療センターに次いで、高槻病院でも3Dエコー(PHILIPS社:EPIQ7)が導入され、ソフト・ハード面でも恵まれています。これから麻酔科医を目指す方は、この恵まれた環境の中で一緒に勉強してみましょう。

 最後になりましたが、毎回のように開心術症例を担当させていただいた中島部長を始め、愛仁会麻酔科の先輩方にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。


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PTEeXAM体験記

高槻病院麻酔科(現明石医療センター)井上 慧人

 この度、2013/7/8に行われたNational Board of Echocardiography(NBE)が主催する経食道心エコー認定試験(PTEeXAM)に合格することができました。 今後受験される方の参考のため、受験に際して自分が実際に困ったことや気づいたことを書かせていただこうと思います。 また、既に愛仁会麻酔科(高槻病院、千船病院明石医療センター)の先輩方が数多く合格しており、合格体験記も書いておられますので、そちらもご参照ください。

 2013年度PTEeXAMの以前との最大の相違点は、日本国内で受験できるようになったことです。 National Board of Echocardiographyのウェブサイトで受験登録をした後は、担当者から何度か送られてくるメールに従うだけで問題なく受験まで至ることができます。 その途中、PROMETRICのウェブサイトから受験会場を選ぶことになります。会場は東京2会場、大阪1会場だったと記憶しておりますが、大阪会場は受付開始後すぐに満席になったようで、 選択できませんでした。東京会場にはまだ多少の余裕があるようでしたが、日本で受験することのメリットは大きいと思いますので、受験会場についてのメールが届き次第、早めに登録 するのが良いと思います。 また、参考までに聞いたところ、「身分証明については、日本の運転免許証や保険証でも構わないが、クレジットカードなど自署のあるものも併せて必要」とのことでした。 パスポートをお持ちの方は中に署名も含まれておりますので問題ありません。

会場では荷物はすべてロッカーに入れ、身分証明と受験票のみを持って受験室に入ることになります。受験室への出入りのたびにボディチェックされるので面倒ではありますが、 ロッカーを開けることは可能です。試験時間が長いので、昼食がどうなるのか懸念していたのですが、休憩時間に適宜飲食することができます。昼食用の長い休憩をとれるわけではないので、 おにぎりやパンなどを小分けにして食べるのが合理的かと思います。

試験内容について、「英語にさえ慣れていれば内容は簡単」と聞いており油断していましたが、問題集等と類似の問題は少なく、自信を持って答えられた問題はあまり多くありませんでした。 時間配分の面でも、各セクションそれぞれがギリギリで解き終わり、あまり余裕がない印象です。ですが、それは単に僕が個人的な事情で、 ほぼ"Perioperative Transesophageal Echocardiography Self-Assessment and Review"しか解いていなかったことによる勉強不足かもしれませんので、あまり参考にはならないかもしれません。

結果は8/23にメールで届きました。試験終了時の案内では8~10週後となっておりましたので、予想より早く届いたことになります。結果に添付された得点分布によりますと、 受験者全体の85%が合格で、6割程度の得点で良いようです。そう思って受験すると、簡単に合格できそうな気がして、気楽に臨めるのではないでしょうか。

米国の試験ということもあり、どのようにすれば良いのか勝手がわからず、受験までの過程は不安の大きいものでしたが、幸い愛仁会には多くの先達がおられ、 色々相談することができました。やはり実際に受験した人たちの生の声は参考になります。また、個人的には、同時に受験した明石医療センターの服部先生と試験内容について振り返り、 結果への不安を紛らわせることができたのも精神衛生上、凄く助かりました。

最後になりましたが、今回の受験にあたり、詳細にいたるまで色々教えてくださった先輩方、業務面でお世話になった麻酔科スタッフの皆様、そして全面的にバックアップをしていただいた家永院長をはじめ愛仁会の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。


米国経食道心エコー認定試験合格体験記

高槻病院麻酔科医長(現明石医療センター)坂本 元

 この度、2011年7月8日にアメリカのサンフランシスコで受験した、米国のNational Board of Echocardiography(NBE)が主催する経食道心エコー認定試験(PTEeXAM)に合格することができました。愛仁会の麻酔科(高槻病院、千船病院、明石医療センター)では、以前より経食道心エコーの試験は、日本の試験(JB-POT)のみならずアメリカの試験(PTEeXAM)も積極的に受験しようという流れにありました。その流れに乗って、私も今年受験してみようと決意しました。試験問題は当然全て英語ですので、英語の問題集や参考書を中心に学習しました。本格的に勉強をスタートしたのは試験の約4ヵ月前からでした。毎日心エコーの問題集を解き、参考書を読みました。試験直前には、一日8時間以上勉強したこともありました。そんなに集中して勉強したのは、大学受験を間近に控えた高校3年生のとき以来でした。私がそこまで積極的に勉強できた要因は、一緒に受験する同僚が数人いてくれたおかげです。同じ目標に向かって一緒に勉強できる仲間がいることによって、分からない問題を質問しあったり、色々な情報・勉強法を共有できるので精神衛生上とても良かったと感じました。今回一緒に受験した同僚も皆合格することができたので、本当に良かったと思います。
 PTEeXAMに合格するポイントは、
一緒に受験する友人や同僚を探す。
(独学で一人でアメリカまで受験しに行くのは不安だし、孤独で寂しいものです。)
とにかく英語の問題に解き慣れる。
(日本人にとってアウェイの試験で、英語というハンディキャップがあります。早めに英語対策を。)
毎日最低1時間以上はエコーの勉強をする。
(継続は力なり!です。人間はなかなか目標が無ければ集中して勉強する機会が少ないので、今後も色々な試験に向かって勉強して、努力して自分を磨きたいと思います。)

最後に、いつもお世話になっている家永院長、私をここまで育てて下さった明石医療センター麻酔科の内藤部長、「坂本、試験頑張れよ!落ちるなよ!!」と顔を合わす度に応援して下さった千船病院麻酔科の岡本部長、私が試験勉強に集中できるように、試験直前の通常業務を軽めに配慮して下さった中島部長、本当にありがとうございました。

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